船舶免許(小型船舶操縦士)は、1級小型船舶操縦士と2級小型船舶操縦士、そして特殊小型船舶操縦士の3種類に分かれています。
その他にも湖川小出力限定と呼ばれる免許もありますが、マリンレジャーを楽しむ場合や船舶免許が必要な仕事に就く場合、主に1級小型船舶操縦士と2級小型船舶操縦士、そして特殊小型船舶操縦士の3種類の中から目的に沿った免許を取得することになります。
免許の取得は徹底されているものの、やはり毎年、海や湖では小型船舶に関連した事故は発生しています。
そこで、国土交通省は、「スマートフォンを活用した小型船舶の事故防止」策を講じています。
以下がその内容になります。
国土交通省 スマートフォンを活用した小型船舶の事故防止
https://www.mlit.go.jp/common/001475726.pdf
船舶免許を取得し、クルージングやマリンスポーツ、沖合での釣りを楽しむことができます。
また、海での業務に就くこともできますが、一方で事故のリスクは常に伴います。
海や湖での事故は、道路上の事故とは異なり、命に関わる重大事故につながる可能性がありますので、関係省庁や政府、関連団体も事故の件数を減少させるべく、知恵を出し合いながら現在に至っています。
特に1級船舶免許と2級船舶免許では、操縦できる船舶の種類や航行できる範囲も異なりますので、その違いを事前に知っておくことが事故防止につながります。
そこで今回は、「1級船舶免許と2級の違いは何?ステップアップのメリットと試験の難易度」をご紹介し、海や湖での事故を防ぐことができるよう、役立つ情報をご提供します。

1級船舶免許は小型船舶免許の中で最上位資格の一つです。
学科試験では一般科目に加え、上級科目も加わり、試験時間も各70分の合計140分と設定されています。
ただし、実技試験は2級船舶免許と同程度のレベルが要求されているため、実質的には学科試験の上級科目が取得の大きな壁となっています。
ちなみに、上級科目は三角定規とコンパスを使用して海図から船の位置や航行時間を割り出す試験や気象に関する知識、エンジントラブルの対処方法等、複雑な試験内容となっていることが特徴です。
学科試験は、基本的には2級試験の出題内容と変わりませんが、先に記載したとおり上級科目が非常に難しいものになっています。
海図を用いた試験が出題されるため、専門的な知識が必要となり一定の勉強時間が求められます。
船舶免許の中で最も難しいとされる試験になります。
海、湖、川のすべてで無制限の航行範囲となります。
ただし、海岸や湖岸から100海里(約185キロメートル)を超える航行の場合は、別の条件がありますので注意が必要です。
総トン数20トン未満の船舶を操縦する場合、船長としてその船内で起きる出来事の全てに責任を負います。
海外へも航行できるため、運航管理や乗組員の安全対策等、あらゆる責任を負うことになりますが、その責任と表裏一体で船長としての裁量権も非常に高く、安全に操縦ができる範囲で自由な航行ができます。

2級船舶免許は1級船舶免許とは異なり、学科試験の出題内容も比較的易しく構成されています。
1級との明確な違いは海図や三角定規、コンパス等を使用した試験が出題されないことです。
ただし、一般科目の内容は決して内容ではなく、海でのマナーや法令等の遵守事項をはじめ、他の船との衝突を避けるための航法や気象の知識等が出題されます。
事前の学習を怠らなければ、十分解ける内容になりますので、はじめて船舶免許の取得を目指す方にはおすすめの免許です。
学科試験は一般科目と呼ばれる内容になります。
一方の実技試験は1級船舶免許と同様に小型船舶の操縦技術や基本操作、応用操縦等、トータルで判断されます。
特にトラブルが発生した際、迅速かつ冷静に対応できるかといった部分が鍵を握りますので、試験前には十分な練習が必要です。
1級船舶免許とは異なり、海岸や湖岸から5海里(約9キロメートル)の範囲内と定められています。
海岸や湖岸から5海里も離れることができますので、ゆったりとクルージングを楽しむことや大物を狙った魚釣りを楽しむことができます。
1級船舶免許と同様に、総トン数20トン未満の船舶を操縦する場合、船長としてその船内で起きる出来事の全てに責任を負います。
航行範囲が5海里と限定されていますが、運航管理や乗組員の安全対策等、あらゆる責任を負うことになります。
しかし、その責任と表裏一体で船長としての裁量権も非常に高く、安全に操縦ができる範囲で自由に航行ができることは、1級船舶免許と同様です。
2級船舶免許を保有している場合、1級船舶免許への進級制度が設けられています。
進級制度を利用する場合、実技試験が免除されるほか、学科試験も上級科目に限定されます。
また、2級船舶免許の有効期限を過ぎ、失効していても進級制度は利用できますので、ステップアップと免許の更新を考えている方には非常にお得な制度になっています。
国家試験を受験する場合の費用は、約2~3万円になります。
国家試験を受験せず、国土交通省が指定した教習所で受講し修了試験を受験する場合の費用は、4~6万円程度です。
実技試験や一般試験をすでに通過しているため、進級試験に必要な費用は安価に設定されています。
申込:https://jeis-kanto.or.jp/license/promotion/
費用:https://jeis-kanto.or.jp/guide/#campaign
2級船舶免許と1級船舶免許の大きな差は、やはり航行範囲です。
2級船舶免許では、海岸や湖岸から5海里(約9キロメートル)の範囲内の航行といった限定がありますが、1級船舶免許の航行範囲は無制限です。
したがって航行範囲が限定されない1級船舶免許を保有していると他の資格との複合で関わる仕事の幅を広げることができます。
航行範囲が大幅に広がることは、大きなメリットです。

船舶免許の取得方法も大きく分けて2種類ありますが、ステップアップの方法も2種類あります。
1つは、国家試験免除コースです。
こちらは、国家試験(学科・実技・身体検査)のうち、学科と実技の試験は免除になります。
2日間の学科講習(修了試験を含む)を受講し、進級することが可能です。
このコースを希望される場合は、次のサイトが参考になります。
参考:https://jeis-kanto.or.jp/license/promotion/
2つ目は国家試験受験コースです。
国家試験を受験する場合、上級科目試験が免除されませんので、合計70分間の学科試験を受験する必要があります。
このコースを希望される場合は、次のサイトが参考になります。
参考:https://www.jmra.or.jp/license
国家試験免除コースと国家試験受験コースのどちらも本人に選択権は与えられています。
しかし、国家試験免除コースは、修了試験に合格することで進級できます。
一方の国家試験受験コースは上級科目試験に合格しなければいけません。
ステップアップをする方の多くは、国家試験免除コースを選んでいることも事実です。
今回の記事を読んで、1級船舶免許と2級船舶免許の違いをご理解いただけましたか?
船舶免許(小型船舶操縦士)は、趣味の範囲で必要となることもありますが、仕事の選択肢が広がることにもつながります。
お読みいただいたとおり、1級船舶免許を保有している方と2級船舶免許を保有している方の航行範囲は大きく異なります。
海外航行を伴う業務では、1級船舶免許が求められるケースがあります。
しかし2級船舶免許を保有している方は、2日間の講習と修了試験に合格することで1級船舶免許へのステップアップが可能です。
もちろん、海や湖では安全な航行が大前提となりますので、簡単に免許を取得できたとしても簡単に航行ができるわけではありません。
船長になる以上、自身も含め、他の乗組員の安全対策や海上ですれ違う他の船舶との衝突事故がないよう細心の注意が必要です。
したがって、船舶の操縦士は、安全第一を心掛け、船を操縦することになります。
それは、自動車で公道を走るときと全く同じです。
ステップアップの難易度は国家試験の受験より指定教習所で受講する方が簡単であることをご理解いただけたと思いますが、日ごろの情報収集や健康管理には十分留意することも求められるのです。
なお、ジェイス関東では、2級小型船舶操縦士から1級小型船舶操縦士へのステップアップに必要な講習が受けやすい環境が整っています。
スケジュールは以下のとおりになりますので、参考にしてください。
https://jeis-kanto.or.jp/license/schedule?select=promotion
なお、クレジットカードのご利用も可能です、事前にご相談ください。